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TAIDAN001

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  • 2023年2月22日
  • 読了時間: 5分

「拗らせたロマンチストVS捻くれたロマンチスト」


白木典安監督「演劇老人」×渡辺文明監督「MADHONEY」対談



−さて。今回の対談は、この度完成した「演劇老人」の白木典安監督と同作品の原作・脚本、そして「MADHONEY」の渡辺文明監督にお越しいただきました。白木監督、渡辺監督、完成おめでとうございます。

まずは「演劇老人」のお話からお伺いしたいと思います。撮影はどんな感じで進められましたか?


白木「今回の作品は、実に楽しんで撮影しました。これも一重に渡辺さんの脚本がすごかったからです」

渡辺「確かにホンには長年蓄積した恨みつらみが入ってますからね。それをあそこまで心温まる作品に仕上げたのは、さすが拗らせたロマンチストの白木監督」


−白木監督が拗らせたロマンチストなら、渡辺氏は一体?


渡辺「捻くれたロマンチスト(笑)」

白木「捻くれててても、ロマンチストと言うところで救いがありますね。愛ゆえに捻くれる。とても激しく。今までの氏の作品も情念が溢れていますからね」 渡辺「その上業界からは”やっぱり女性が強い”と言われました。いつものことなんですけど」

白木「強いですね。サッチンとまりちゃん、それに主人公の娘のハナ。妻の節子は物腰こそ柔らかですが、やっぱり強い。そういえば劇中ではハッキリ言っていませんが、節子の台詞で”いろいろあった”と言っている時に、秀樹がちょっとバツ悪そうにしているってト書きがあったけど、やっぱりアレって、浮気事件ですよね」

渡辺「さすが。よくぞそこに気がついてくれました。相手は誰だと思います?」

白木「まりちゃんとサッチンではないでしょうし。僕はかつていた劇団員じゃないかと思ってました。それか保険の外交員」

渡辺「それ、いただきです(笑)。僕はこの話をただのファンタジーにしたくはなかった。だから絵にかいたようなおしどり夫婦でもなく、いいことも悪いことも含めて長年連れ添った夫婦と言うところに落ち着かせたかった。だから、”プラプラ”がかかっている場面で、案外あっさりハナが和解しているのも、全然アリだと思ってました」

白木「どんなに喧嘩しても、ご飯の時は顔を合わせるわけですからね」

渡辺「あと、画面で面白かったのは、上小林家が舞台の小道具で溢れていること。コレは撮影用に集めたんですか?」

白木「違います。今回上小林家は劇団ピアそら!の事務所で撮影させていただきました。本当は片付けますと言ってくれていたんですが、それだと生活感がない。それでは上小林秀樹と言うキャラクターの家は描けなかったと思ったんです。特に邦画の家屋の撮影ではモデルハウスをそのまま活用していて、画面的には綺麗だけど、そこでどんな生活をしているのか全然見えてこない。だからホントにそのまんまで撮影しました」

渡辺「確かにリアリティありましたね。節子が秀樹に持ってくる飲み物(珈琲?)もマグに入れてドンと置くあたりとか」

白木「今回出演された方のほとんどがこう言う撮影をするのが初めての方ばかりで、正直ハラハラした部分もあります。階段の場面のように声が反響してしまったり、シーンによっては全部撮り直したいと思ったこともありました。

でも正直、テイクを重ねると良いものは撮れないだろうと言う確信はありました。そう言う部分では役者の気持ちを優先させたロケでした。撮影は、ほぼ1シーン・1カットで撮影し、編集で切り刻んでカット数を増やしています。

コレは、わたしが演劇出身者的に基本的に視点は1つであると言う心情に則っています。渡辺監督(渡辺文明氏は監督もしている)の受け売りですけど」

渡辺「実は、今回監督した”MADHONEY”は、細かくカットを割っていると言う」

白木「そうなんですか?なぁんだ、裏切られたなぁ」

渡辺「MADHONEYは4K作品なんで、それをやろうとすると8Kで撮影しなくちゃならなくなるんです。機材が揃って入れば問題ないけど、正直今の制作体制では4Kでも大変だし」

白木「今も撮影中なんですか?」

渡辺「クランクアップはしました。ただ、次回の上映会用のLong ver.がまだ編集途中なのと、アフレコがまだです。結局仕込みから一年近くかかってます。その点白木監督は手が早い」

白木「ホンを貰う前に楽曲(yeemeen nosa「プラプラ」)をいただきましたからね。イメージは決定していましたので、割と順調に行けました。そう考えると、初めから心温まるものになっていたのかも」

渡辺「ところどころ、刺していくけどね(笑)」


−お二人の次回作についてお尋ねします。予定されている作品など、お話しできることで構いませんのでお願いできますか?


白木「今回は人情作品をやったので、次回作は理詰の作品を撮ります。これは渡辺監督の脚本で...ひょっとしてもうティザー画像が出てるかもしれませんが"TAYUMI"という作品です。この作品に出てくる理論は、なんと渡辺監督の夢から生まれたという」

渡辺「そうなんです。眠っていて思いついた作品」

白木「ホントすごいですね。眠っていても働いている(笑)いつも言ってますよね、誰か作品撮ってくれって。頭が下がります」

渡辺「青春もの、人情もの、恋愛ものとか、日常的な作品ならなんとか自分で撮れるんですが、SFとかアニメーションとかネタを思いついてしまうと、本当に勘弁して...と思ったり」

白木「今度は舞台作品でしたっけ」

渡辺「一本は脚本だけで気が楽なんですが、もう一本は演出もやらされそうで、頭を抱えてます」


−お二方とも、次回作が楽しみです。本日はありがとうございました。


《2月11日・仙台市内某所にて 文責:春川うらら》



 
 
 

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